和束町の杉

樹齢約1000年 樹高30m 幹周り13m
京都府相楽郡和束町中字菅谷


左 正面より  右 横から


 茶畑の広がる和束町を車で走っていると、山手に一際目立つ杉の木が目に飛び込んできました。 これはデカイ御神木に違いないと思い、その木の方へと進路をとりましたが、これといった社寺の看板があるわけでもなく、木だけを目印に進むと、道幅の狭い、坂道の集落にいきつきました。 そこからは徒歩でその坂道をのぼり、その木を目指しました。 集落の坂道を抜けると、丘の上に小さな赤い鳥居が見え、その奥、名をかかげる訳でもない小さな社を胸に包み込むかのように、その木は立っていました。
 その姿たるは期待通りの立派なもので、かなりの太い幹が七つの又に分かれ天に向かいそびえています。 その一つ一つの幹がそれぞれの特徴ある表情をみせ、見るものを楽しませてくれます。 境内には、その巨体をささえる根がうねうねと地上にまで顔を出しはいまわっていました。
 他の株との癒着なしに、一株からの幹分かれでこの姿、この大きさはただものではありません。 この日、かなりの突風が吹いていましたが、それぞれの幹達は微動だにせずドッシリ腰をすえていました、さすがですよね! 2004/05/04 ヨシカツ